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2011年12月08日

【米 IFRS導入の判断を延期】あわせて気になるのは…

こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。

2011年中にアメリカは、国際会計基準を適用するか判断する予定でしたが、アメリカのSECが適用の可否の判断を、見送ることを決めました。

これは、
 ・欧州債務危機への対応
 ・米金融規制改革への対応
 ・米基準と国際会計基準の「共通化作業」の遅れ
によるものです。



日本でも、2011年中に国際会計基準を導入するか判断する予定でしたが、この6月に自見金融担当大臣が、IFRS導入の判断を先に延ばしました。


これは、日本の産業界からIFRS導入反対の声をうけて、IFRS導入の判断を延期したのです。

IFRS導入の延期には、米国の動きを見てから決めるという側面もあったように言われていますが、これで日本が、2012年中にIFRS導入を判断できるか不透明となってきました。


この6月以降、IFRS導入の判断の延期を受けて、多くの日本企業でIFRS導入プロジェクトが中断・縮小しましたが、今後はこうした動きが加速しそうですね。



ところで、ちょっと気になるのは、今まで本屋にずらりと並んでいたIFRS関連本。
今後IFRS関連本が、どうなって行くのか、そちらも気になります。


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Posted by 森公認会計士事務所 at 23:33Comments(0)IFRS

2011年12月01日

【IFRS導入に向け、定率法から定額法へ】 会計方針の変更

こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。

この第1四半期に、3月決算の上場会社のうち”36社”が、減価償却方法を定率法から定額法に変更したそうです。

これは、IFRSでは原則的に、定率法が認められていないためです。

確かに建物や機械は、毎年同じ程度減耗していくのでしょうから、理論的には当初償却費が大きくなる定率法は合理的ではありません。

しかし、日本の税務上、定率法の方が税務メリットを早い段階で享受できます。

今の日本で定額法に変更すれば、税務上このような場合に、“益金減算”という税務調整が認められていない以上、定率法と比べると、企業にとっては負担となります。



IFRS導入というと、導入にあたって社内体制の構築やコンサルティングといったコストが指摘されますが、税務メリットを享受できなくなるのも、一種のIFRS導入コストと言えます。

特に、多額の設備投資を行うメーカーなどにとっては、一番大きなコストとなります。


あずさ監査法人のアンケートでは、38%の会社が定額法への変更を検討しているそうです。
特に売上の大きい会社ほど変更を検討しているそうですが、IFRSはグループ会社で会計方針を統一しなければならず、その影響は大きいのではないでしょうか。


投資意思決定に際しては、税金もコストとして計算するので、定額法に変更すれば、それだけ投資の回収が遅くなり、新たな設備投資にも影響するかもしれませんね。


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Posted by 森公認会計士事務所 at 08:57Comments(0)IFRS

2011年10月30日

【IFRSで、売上計上が遅くなりそうですね】

こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。

あずさ監査法人の行った「国際財務報告基準(IFRS)対応状況調査2011」の中で、IFRS導入によりインパクトの大きい項目に対する、各社の対応状況が書かれていました。

このインパクトの大きい項目の一つが、収益認識基準です。

売上の基準なので、会社によっては部署ごと、取引ごとに取引の契約形態が異なる場合もあり、おまけに営業部門を巻き込まなければならないので、結構大変です。



さて、今回のアンケートでは、収益認識基準に関する対応として、
 ・検収日基準を採用(予定): 15%
 ・着荷日基準を採用(予定): 7%
 ・出荷日をもとにしたみなし検収日または着荷日基準を採用(予定): 34%
 ・出荷日基準を継続するが、重要な差異を調整する(予定): 15%
 ・その他: 29%
となっています。

こうしてみると、結構な会社が、現状の出荷基準から検収基準や着荷日基準への変更を検討しているようです。

IFRS導入で、今までより売上計上が1日ないし数日間、遅くなるのでしょう。


さて、税法でも検収基準は認められていますので、この変更は問題ないはずです。

ただ、以前、国税庁出身の公認会計士の方のお話を聞いた時に、理屈で考えれば、日本でも売上計上は検収基準や着荷日基準でよかったそうです。

ただ、検収日や着荷日で売上計上をした場合、すこし売上計上が遅くなるため、税務調査などで問題とされることがあったそうです。

そういう点では、税務行政の側にいた人間として、日本の売上計上基準を出荷基準とした原因の一端はある、といったことを述べていました。


現状でも、検収基準で売上計上している会社もありますので、本来は検収基準などに変更しても問題はないはず。

ただ、その方の言うように、IFRS導入で売上を計上するタイミングが遅くなり、税務調査などで指摘されることがなければ、と思います。


しかし、本来は、IFRS導入により取引実態をよく見て売上を計上するようになるので、税務上も問題がないはずだとは思います。


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Posted by 森公認会計士事務所 at 22:41Comments(0)IFRS

2011年08月30日

【菅首相退陣 また駆け込み!】IFRS導入に慎重派が金融庁に

こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。

今日、8月30日に野田新首相が選出されます。

昨日の29日には、菅直人首相の指示を受けて、高木文科相が朝鮮学校に対する高校授業料無償化適用の審査手続きを再開しました。

これが、“駆け込み”ということで、一部で批判されて、騒ぎとなっていました。

実は、会計でも“駆け込み”が行われていたようです。



29日、自見庄三郎金融担当相は、「国際会計基準(IFRS)の導入に慎重な三菱電機の佐藤行弘常任顧問らを金融庁参与に起用する意向」を固めました。

三菱電機の佐藤行弘常任顧問とあわせて、
 ・広瀬博委員長(住友化学副会長)
 ・逢見直人(連合副事務局長)
を起用する方向だそうです。

いずれもIFRS導入慎重派です。

自見庄三郎金融担当相はこの6月に、IFRSの
 ・2012年の試行開始、
 ・2015年の強制適用
の見直しを決めており、この方向性を次期政権に引き継ぐためのようです。


参考までに、自見金融担当相(国民新党)、もともとはお医者さんなんですね。


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Posted by 森公認会計士事務所 at 07:38Comments(0)IFRS

2011年07月30日

【IFRS 導入延期の影響】- 今のプロジェクトの状況は-

こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。


先月、IFRS(国際会計基準)の導入が2015年3月期から延期されることが決まりました。

この延期について、経営財務(7月25日号)がアンケートを行い、企業の実務家や公認会計士などから121件の回答を得ています。

この導入延期についてのアンケートを見ていると、現在の各社の状況がわかります。




1.導入延期発言
まず、自見金融担当大臣の導入延期発言についての印象については、
 ・半数ほどがIFRS導入延期に関して肯定的でしたが、
 ・3割は延期を「悪い」と否定的にとらえています。

やはり、多くの企業にIFRS導入は歓迎されていなかったと言えますが、3割もの方は延期すべきではなかったととらえていますね。


2.IFRSの対応状況
各社の、IFRSの対応状況についてもアンケートを行っています。

回答(複数回答)をみると、 
 ・4割がプロジェクトを立ち上げ、
 ・2割は専門の部署を設置したり、人材を配置しているようです。

また、
 ・4割強はGAAP分析も行い、
 ・2割はコンサルティング契約を締結しているそうです。

これは複数回答ですので、すでにGAAP分析やコンサルティング契約を結んでいる会社は、プロジェクトや専門部署を立ち上げた会社とかなり重なるのかもしれません。

一方、3割強はまだ何もしていないようです。

IFRSに積極的な会社が回答したのかもしれませんが、予想以上の会社がIFRS導入に取り組んでいますね。



3.導入延期の影響
導入延期の影響については、
 ・2割は予定通りIFRS導入をする予定ですが、
 ・4割はプロジェクトの凍結・解散を検討するようです。

やはり導入延期の影響は大きいですね。


4.コメント
アンケートのコメントをまとめてみると、各社にとってIFRSの必要性は薄いものの、本当にIFRSが必要ならば、国が早く方向性を出すべきであり、単体決算や税法についても調整するべきである。
また、監査法人もきちんと対応してほしい、といった意見のようです。


コメントを見ると、ある程度プロジェクトを進めていた会社の多くは、必要性をあまり感じなくとも、まじめにIFRSと取り組んでいたと言えそうです。


今回のややもすれば唐突なIFRS導入延期は、仕方がない面もあります。

しかし、導入を前提に上場企業の多くの会社が作業をしていたのですから、やはり国として方向性をある程度前もって伝えられなかったのかと思います。

来年以降、適用の判断時期までに、ある程度のコンセンサスを得られて、今回のような混乱がなければと思います。


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Posted by 森公認会計士事務所 at 21:58Comments(0)IFRS

2011年07月18日

本当にいいのか? IFRS(国際会計基準) 見直し議論

IFRS(国際会計基準)の適用延期に続いて、2011年6月30日の企業会計審議会で、適用範囲等も見直しの俎上にのぼっているようです。

IFRSの適用を、すべての上場企業から、グローバルな上場企業だけに限定し、場合によっては、IFRS市場とでもいうような別の市場の創設するべき、との意見も出ているそうです。


このIFRSの見直し議論には、大きく2つの要因があります。

一つは、日本の産業界、つまり有力企業が、IFRS導入を負担として、IFRS見直しを強く主張しています。

もう一つは、アメリカが、IFRS採用に距離を置いたということです。




しかし、これらの議論では、少し欠けている視点があるように感じています。

1つ目は、アジアの状況。

隣国の中国・韓国はいち早くIFRSを適用しています。世界の投資家からアジアを見た時に、どう映るでしょうか?
今後成長していく中国・韓国のIFRSベースの決算書と、独自基準の日本企業の決算書。
アジアの証券市場での、東証の地盤沈下が気になります。


2つ目は、国内に何種類もの会計基準が併存すること。

上場企業は、3つの基準によって作られた決算書があることになります。
 ・従来の日本基準
 ・国際会計基準
 ・米国基準
これでは、各社の決算書を並べて見た時に、比較することが難しくなりますよね。

そして未上場企業は、
 ・税務基準
 ・中小企業会計基準
上場企業とも違う、いずれかの基準です。

結局、日本には、全部で5つの基準があることになります。


仕事柄、いろいろな会社の決算書を見る機会があります。

しかし、これだけいろいろな基準で作られた決算書を見ていて、会計・税務のプロとしても、どれが一体本当の決算書と言えるのか、疑問に感じてきます。

国内の普通のビジネスマンが、これらの違いを十分理解できるのでしょうか?

まして、世界から見ると、どうなのでしょうか?



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Posted by 森公認会計士事務所 at 14:05Comments(0)IFRS